生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



だってさ、あの広瀬君だよ?


あんな宣戦布告とも取れるメールを、わざわざ送りつけてきた広瀬君が、だよ?


こんなに普通に、素直に謝ってるなんて。…戦う気持ちを備えて此処に来たあたしにとっては、少し腰が抜けたって感じ。




「国友さんって、やっぱり少し抜けてるね」



「って、ちょ―――」



「だからかな?いつから俺は、君を羨ましく思い始めて、憎しみを抱くようになった」




長い睫毛を伏せ、広瀬君は今回の騒動について、話し始めた。




「俺が来学に入学したきっかけは、会長…つまり高橋さんに憧れていたから。いつかは俺も生徒会に入って、高橋さんの元で働きたかった」



「広瀬、君…」



「だけど、そんな俺をよそに国友さんが生徒会に入って…羨ましくなるのと同時に、何で俺じゃ無いんだという恨みの気持ちも出てきてさ」




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