生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
少しだけ、広瀬君の気持ちが、言いたい事が、分かってきた気がする。
憎悪の対象となっているあたしに、“俺の気持ちを理解出来る訳ない”って言われそうだけど。
「だから、国友さんを苦しめてやろうと、嫌がらせをした」
真実が、徐々に明かされていく。
「俺の姉貴がたまたま北海道に旅行に行っていた時に、ちょうど抱き合っている国友さん達の写真を撮っていて、俺がバラした」
あたしと小杉春流が抱き合っていたあの写真を学園長に送りつけたのは、やっぱり広瀬君だったんだ。
「来学戦で二人を資料室に閉じ込めたりもした。その時も写真を何枚か撮ってやろうと思っていたけど、上手く行かなかった」
だからあの時、外でシャッター音のような機械音が聞こえてきたんだ。
「借り物競争で、あり得ないくじを国友さんに引かせる為に、キスという指令しか入っていないくじ箱にすり替えたのも―――全部、俺なんだ…!」
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