生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



これで、全ての謎が解き明かされた。


あたしは睫毛を伏せたままの広瀬君の手を優しく取ると、その手に力を込めて握った。




「ごめんね、広瀬君…」



「何で国友さんが謝るんだよ。悪いのは俺なんだ」



「辛い思いしてたのに、気付けなくてゴメン…!広瀬君の事を少しでも分かってあげていたら、こんな事にならなかったのかも知れないのに!」




突然謝罪をし始めるあたしに、広瀬君は困っている。握っている手のひらから、その様子が伝わってくる。




「国友さんが優しいから。そんな性格だから、俺は悪者に成り切れないんだよ」



「どういう事…?」



「本当はバラすつもりも無かったし、こうやって謝りたくも無かった!だけど国友さんが真っ直ぐ過ぎるから…俺は、俺じゃ無くなるんだ―――」



「何なんだよお前らぁっ!!」




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