生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
広瀬君の家を出て、あたし達は軽い足取りで学校へと戻る。
やっぱり太陽は、あたし達の見方だったんだね。
「これで広瀬君の事件は一件落着かー!小杉春流も安心だね、瑞兄っ!」
うーんと背伸びをしながら、あたしは瑞兄にニコリと微笑む。が、瑞兄の表情は何処か固いままだ。
「まだ油断は出来ないぞ、未愛」
「瑞兄…?」
「いくら広瀬学が写真をバラ巻いたのを認めたからって、春流と未愛の疑惑は消え去った訳じゃない」
瑞兄の言葉の真相が、固い表情の真意が分からなくて、思わず首を傾げた。
「あの写真は合成では無くて、事実を撮ったモノだ。学園長にその事を言って春流を無実にして貰おうとしても、無駄だよ」
「どういう事!?」
「抱き合ってたのは事実なんだ。学園の評価が下がったと言って、春流に何かしらの処分を下すつもりだろう。
―――これだ!という証拠を付き突けない限りは、学園長側も引くつもりは無いと思う」
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