生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



無意識に、学園へと戻るスピードが速くなる。




「これだ!っていう証拠、か…」




“あの案”は、瑞兄に言っても許されるモノであるのだろうか。


あたしは今、大好きな“お兄ちゃん”である瑞兄と、自分を犠牲にして助けてくれた、小杉春流を天秤に掛けている。


瑞兄を優先すれば、小杉春流は処分を喰らい、退学になってしまうかもしれない。


小杉春流を優先すれば、瑞兄のプライドや地位が、一瞬にして崩れ去っていくかもしれない。



どうしよう。

二人とも助けられるような、そんな方法は無いの?




「瑞兄、あたし…」



「心配するな、未愛。土日を入れても、あと六日はあるんだから。春流は絶対に救えるから」




瑞兄に頭をポンポンと撫でられても、どんな言葉をかけられても、今のあたしには無駄なだけだ。


―――小杉春流の存在を救うには、時間が無さ過ぎる。ただそう感じていた。




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