生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
そんな疑問の言葉を耳にした瑞兄は、一瞬にして顔を曇らせた。
…もしかして、触れてはいけない類のハナシだった?
今、あたしの目に写る瑞兄は、怖くて近寄りがたい、そんなオーラを放っている。
あたしは少しだけ、瑞兄の事を「怖い」と思ってしまった。
「…お前、もしかして来学で好きなヤツでも出来たのか?」
「…は?」
「だから、好きなヤツが出来たのかって聞いてんだよ」
「ででで…出来る訳ないじゃんかっ!やだぁー瑞兄おっかしーい!!」
あたしはおもいっきり動揺しながら、瑞兄の大きな背中をバシバシと叩いた。
…ば、バレる所だった。
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