生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



そんな疑問の言葉を耳にした瑞兄は、一瞬にして顔を曇らせた。


…もしかして、触れてはいけない類のハナシだった?


今、あたしの目に写る瑞兄は、怖くて近寄りがたい、そんなオーラを放っている。


あたしは少しだけ、瑞兄の事を「怖い」と思ってしまった。




「…お前、もしかして来学で好きなヤツでも出来たのか?」



「…は?」



「だから、好きなヤツが出来たのかって聞いてんだよ」



「ででで…出来る訳ないじゃんかっ!やだぁー瑞兄おっかしーい!!」




あたしはおもいっきり動揺しながら、瑞兄の大きな背中をバシバシと叩いた。


…ば、バレる所だった。




.
< 22 / 228 >

この作品をシェア

pagetop