生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
「あがっ!み…瑞兄!顔近い!」
「未愛。明日も学校なんだから、もう部屋に帰れ」
顔が真っ赤になる程の、あたしのテンパり具合には一切触れないまま、瑞兄はベランダに出て、あたしが帰る用意をしてくれている。
…だけど、やっぱり納得できないよ。恋が出来ないなんて、他の人達も苦しいはず。
「…瑞兄。どうしても恋愛禁止の校則は、変える事は出来ないの?」
あたしの言葉に、ベランダにいる瑞兄は咄嗟に振り向いた。
「まったく懲りないな。そんなに、未愛は恋愛がしたいのか?」
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