生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



憎悪感を感じながらの授業は、思っていたよりも早く過ぎた。


友良曰く、「小杉春流を見る時のあたしは、チーターもビビリそうな程の迫力」らしい。


…どういう事だ、ソレ。



もう小杉春流を視界に入れなくてもいいんだと思うと、心が軽くなった気がする。



ルンルン気分のあたしは、自分の家に帰る前に、ある所へ寄る事に決めた。そこは―――瑞兄の家。


昨日は窓から進入し、瑞兄のカミナリを喰らうハメになったから、今日は堂々と玄関から上がらせてもらいます!



昔から瑞兄にお世話になっていた為、あたしは高橋家の家族同然の扱いを受けている。


瑞兄パパだってママだって、あたしが無断侵入しても、何も言わないし。





「瑞兄、居るでしょ!?」




瑞兄の部屋の前まで来ると、ノックすらせずにドアノブを回した。




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