生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
「瑞兄、ちょっといい?」
「って、また未愛かよ!今度は何?」
瑞兄はスウェットに着替えており、通学カバンの中から参考書を取り出している最中だった。
…よかった、着替え中にドア開けなくて。心からそう思う。
って、話逸れてるし!
あたしは本来の目的を思い出し、瑞兄に近付きながら、口を開いた。
「小杉春流って、一体何者!?」
「は…?」
「だってよく考えてよ?今朝、小杉春流は会計って教えてもらったのに、いきなりあたしのクラスに現われて、何故か一緒に授業受けてるんだよ?」
生徒会に所属しているって事は、少なくとも、小杉春流は二年生以上って事になる。なのに、あたしと一緒のクラスだなんて…
誰でもおかしいと思うよね?
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