生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
「アイツにも色々な事情があって、留年せざるを得なくなったんだよ。ま、詳しい話は本人に聞け」
「う、うん…」
今の瑞兄の言い方からして、何だか小杉春流は、大変な事に巻き込まれていたみたい…。
ま、アイツの事なんて、あたしには関係無いけどね!
「じゃ、俺は今から勉強するから。明日生徒会の会議がある事、忘れんなよ?」
「分かってるって!じゃあ、勉強頑張ってね!」
瑞兄にエールを送ると、あたしは静かに部屋を後にした。やっぱり、少し寂しい気持ちになる。
―――明日から、いや、これからずっと。あたしは小杉春流と戦わなくちゃいけない。
クラスでも生徒会でも一緒で、正直不安。
だけど、あたしは瑞兄に気持ちを伝える為に、小杉春流と全力で戦うよ。
幸せな未来は、自分で掴まないと、ね?
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