イジワルな先生
7.両思い
〜工藤side〜
昨日は焦った…
コンビニの帰り。
夜道を歩いてたら、前方に周りをキョロキョロしてる制服を着た女が歩いていた。
…………
しかも、ウチの制服じゃん!
誰かと思ってよく見てみたら、それは真凛だった。
何でこんなとこに…?
てか、キョロキョロしすぎ。
何やってんだ?
心配になった俺は、声をかけることにした。
まぁ、一応、担任だしな。
「真…」
声をかけようと腕を掴んだ時、急にに真凛が叫ぼうとした。
俺は慌てて口を塞いだ。
不審者に間違われたら困る。
俺に気付いた真凛は、驚いた表情をしていた。
何でここにいるの、と言わんばかりに…(汗)
そして、突然泣き出した。
大人しく俺の胸の中にいる。
愛おしい…
泣いてる真凛を見て、すごく愛おしいと思った。
抱きしめたいと思った。
あぁ、俺本気でこいつに溺れてんだな。
やべー…まじ好きだわ。
そして、しばらく泣き続けた真凛を家まで送った。
「先生…ありがとね?」
んな可愛いこと言うなよ…。