イジワルな先生

しばらく沈黙が続いたあと、先生が口を開いた。



「昨日はその…大丈夫だったか?」


多分、先生なりに心配してくれたんだと思う。
先生のそんなささいな言葉も嬉しくて、



「う、うん。大丈夫!!先生、昨日はすみませんでした。急に泣き出したりしちゃって…」



すると先生は、しばらく考えこんだような表情をして、



「何があったのかは無理には聞かないけど…。あんま1人でためんなよ?」



なんて、照れることを言う。



もう、私の心は限界だった。
自分の気持ちを先生に伝えたくて仕方ない。


これ以上、黙ってることなんて出来なかった。



「先生…?私…私…先生が…好き。」



言ってしまった。
その瞬間、先生の表情が変わった気がした。
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