イジワルな先生
ギュッ…



!!!!????

いきなり先生の腕が私を包み込んだ。
あまりに急すぎて声が出ない。



「お前…可愛すぎ。」


先生が言った意外な言葉。
何のことかさっぱり分からない。



「先生…?」


「可愛すぎんだよ、ばーか。てか、不安にさせて悪い…。俺、どうして良いか分かんなくて…お前は一応生徒なわけだし、どう接するべきか分からなかった。」



信じられない…
じゃあ先生も私と同じように不安感じてたってこと?



「でも…今ので分かった。もう生徒とか関係ねぇ。俺はお前が好きだ。」



一番聞きたかった言葉。

一番言ってほしかった言葉。

今までの不安が、先生のたった一言で消え去った。



「先生…私も大好きだよ?もう先生から離れたくない…」



「俺も離したくないし。」



先生の腕の力が弱まって、私と先生は見つめ合った。



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