イジワルな先生

2.こいつが担任!?


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去年の災難な高校見学会を思い出しながら、私はニヤニヤしていた。
ちなみに言っとくけど、別に私は、好きな人がいて星条高校に入学するわけじゃない。
あいつを…あの男を見返すために入学するんだもん。


あれから私は、これでもかってくらい勉強漬けの毎日を送った。
親なんか、勉強したことない私がいきなり勉強しだしたから、びっくりしちゃって(笑)


そして私は…
(ある意味)憧れの星条高校に見事、合格した☆


ちなみに、由利もなんと、星条に合格…。
実を言うと、由利はいかにも馬鹿っぽいが、本当はすっごく秀才なやつなのだ。


「真凛〜!!」


未だ鏡の前でスカートをヒラヒラさせている私を、家の外から由利が呼んだ。

「いっけない!!入学式の日に遅刻なんてありえないし!!」


急いで外に出ると、同じく真新しいスカートをヒラヒラさせた由利が、ニコニコしながら待っていた。


「おっはよ〜。今日から華の女子高生だよ♪」

満面の笑みで由利が言う。
私たちは、高校へ向かって歩きだした。


「でもさ、何で由利は星条にしたわけ?イケメンがいない〜って愚痴ってたくせに…。」

私が聞くと、由利は当たり前のように答えた。

「だって、どうせなら親友と同じ高校に行きたいじゃん?イケメン君がいなくたって、真凛がいれば良いもんね〜。」


……この女。
泣かせることを言ってくれる。
なんだかんだ言っても、由利は私の親友だ。


「あっ!!着いた!!」


そんなことを考えているうちに、星条高校に付いてしまった。


「さあ、入学式に行こう!!」


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