MyDarling is MyTeacher!



なんだか、気が抜けて思わず涙腺がゆるんだ。


「よ、よかった~」


ちぃは穏やかに笑って言った。


「ま、私が反対する理由のなくなったし。応援するから頑張りなよ?」


「うん…。ありがと…」


ただ嬉しくて、涙を流した。


一足早い、私のクリスマスプレゼントになった。


翌、12月24日。


みんな盛り上がっていた。何故か私は買い出し係になっていた。


人数の人数で飲み物のペースが速い、速い。


「琉珈~!もうなくなるよー。」


「分かったよ…」


わたしはコートを着て、外に出た。


「さむ…」


12月で夜とあれば、昼よりも冷え込んだ。


「とっとと、帰ってこよう!」


私は軽やかに地面を蹴った。


鼻歌なんかも歌ったりして。


だけど、その時、近道なんてしなければ良かったんだ。


そうすれば、こんなに苦しい想いもしなくてよかったのかな?


いや、時間の問題だったのかもね。


いつかは気づいて、同じように苦しんでたのかもしれない。


先生――


やっぱり、叶わないんだね。


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