MyDarling is MyTeacher!
青崎 夾(アオサキ キョウ)とは私の幼なじみである。
高校は別になってしまったけれど、家は徒歩五分程度の距離にある。
「…忘れてた。」
この場に夾がいたら、文句の嵐が吹き荒れるだろう。
「一番、忘れちゃいけない人物だよね…」
夾は甘党だし、去年も作ってる最中に乱入してきて、味見を勝手にしていた。
夾…ごめん。
アンタのこと頭になかった。
街に出て、まずチョコを買った。
「ラッピングどうする~?」
ちぃはどこか嬉しそうに、選んでいる。
「ん~…ちぃはどうする?」
「わたしは、ほら、彼氏年上だし…大人っぽくしたいなあ…」
ちぃには付き合って、二年になる彼氏がいる。
結構、年上だったから遊ばれてるんじゃないかって不安だったけど…
心配はいらないみたい。
私たちは思い思いのものを買って帰路についた。
「ただいま~」
「おかえり~」
その声に私は買い物袋を落としそうになった。
リビングまで、バタバタと走る。
「~~っっ!」
私は、ソファに座る小柄の男を指さしながら、声も出なかった。