成熟と化して

調停は始まり、何日か経った

龍神はその間も、風紀委員長の仕事をちゃんとしている。
何事ないように




離婚は成立。

青アザの写真。
毎日の日記。
DVをやっている動画
近所の証言等々が、離婚へと結び付いた。

子どもは全て母親の方へいった。

父は、莫大、までとはいかないが慰謝料を払わなければいけなかった。

養育費は母親がいらないと言った。




「「兄ちゃーん!!」」

二人は真っ先に龍神に抱きついた

「元気だったか?」

「うん!!隊長がね、ミサイルとか爆弾とかね、いろいろ教えてくれたんだよ!!」

「へー、それはよかったな」

と、言ったあと、龍神は紙田をにらんだ


「あの、ありがとうございます」

紙田に頭を下げる紙田。

「いやいや!!困ったことがあったら何でも言って下さい。何なら結婚してもいいですよ?」


「断る」

即答で応える龍神

「あんたが父になるぐらいなら、死んだ方がマシだ」

「んじゃ死ねば」

「んだと!!!」

「やんのか?」

ニヤニヤ笑う紙田と、怒る龍神。

「隊長が父親!!さんせーい」

「さんせーい」

双子はすごく喜んでいた。

「おまえら!!喜ぶな!!」

笑いながら話す龍神たちに近づく男が

「おやおや、随分楽しそうだな」

元父が、ニヤニヤしながら言ってきた

「おまえらのせいで、俺はとんだ目にあったよ」

「いや、元々あんたが暴力振るったからだろ、バーカ」

と、紙田が言った。

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