成熟と化して
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「風紀委員長さん、はい」
佐藤が風紀委員室に、袋にいっぱい入った毛虫を出した。
「……」
―そういや、そんなこと言ったな
と、龍神は思った。
そして気にかかることを佐藤に聞いた。
「おめー、この話、ずっと毛虫探してたのか?」
「はい。やらなければならないことはちゃんとしますので」
「……そうか…偉いな」
「どうも」
佐藤は風紀委員室を後にした。
誰もいなくなった部屋で、龍神は考えていた
―この毛虫、どうしよ。
と。
それと同時に、毛虫が一匹袋から出たのに龍神は気づかなかった。
-end-