成熟と化して

「いいか、佐藤」

「嫌です。ダメです。何も言わないで下さい」

「そんな冷静に言うな」

「嫌です」

「実はな」

「気持ち悪い、向こう行け」

「柳川先生が、蜂の巣処理だとよ」

「蜂はもう巣から旅立ってます」

「その空の蜂の巣をやれだとさ、十個以上」

「十個以上かよ!!最低じゃねーのかよ!!」

「よし、行くぞ!!」


そう言って、佐藤と紙田は蜂の巣処理に行くことになった

充分な設備(?)をしたあと。




「あ、一個目発見」

佐藤が指差した先は確かにあった。

「よし、行くぞ」

紙田は小型爆弾を投げ

ドガーン!!

「はい、任務完了。次行くぞー」

「アイアイサー」

佐藤は紙田の行動をとがめず、次に行った。

ドガーン!!ドガーン!!ドガーン!!ドガーン!!ドガーン!!ドガーン!!ドガーン!!ドガーン!!ドガーン!!ドガーン!!ドガーン!!ドガーン!!ドガーン!!



「コンプリート!!!」

「よし、帰りましょう」

「そうだな」

至るところ穴だらけ、建物は少し崩れていた。

紙田は、「校舎以外なら大丈夫だろ」と言っていた。
佐藤も面倒だったので適当に「そうっすね」と言った。


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