成熟と化して

「ま!!避けるなんて酷い!!」

「出来ればおまえも避けたいよ」

「うまい!!」

「うまいって言うな!!いい加減消えろ」

「もう、照れちゃって。分かったわ、帰るから」


そう言って、佐藤にドロップキックをした。

「じゃーね!!」

窓からさっと降り、紀美子はどこかに消えていった。

「…二度とくるな」

と、佐藤は窓の方に向けて言った。



今日は、落ち葉の依頼がきて、盛り上げ部は落ち葉拾いをし始める

「だんだんズレていってると思うのは気のせいですか?」

「気のせいだ。天地開闢に誓って気のせいだ」

「…何か違う気がする」


残暑はとおにすぎ、辺りはすっかり涼しくなってきた。

「もう面倒からここも爆破するか」

「サラリと法律犯すこと言わないで下さい」

「まぁ!!私の話してるの!!?」

紀美子が現れた。

「誰だ?」

紙田は佐藤に尋ねる。

「大方、急に涼しくなったから、頭がやられたのでしょう」


「なるほど」

「ちょっと酷い!!!佐藤くん」

「おまえご指名だぞ」

「指名入りましたー、佐藤さん」

佐藤は佐藤先生をつれてきた

「違う!!こんなおっさんじゃないわよ!!佐藤くん、あなたよ」

紀美子は佐藤を指差した。

「佐藤くん佐藤くんって、全国には佐藤が何千万いるんだよ」

「全国の佐藤さんなんてどうでもいいの!!!私は佐藤くんが大好きなの!!」

「だとよ、佐藤」

「どこの佐藤くんだろーね」

「あなたよ!!」

紀美子は佐藤を指差した。

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