成熟と化して
「フルネームで言えよ」
紙田が冷静に言う。
「ていうか、俺に名前なんてありましたっけ?」
「そういや、俺も名前あるのかな…」
「フルネームなの、風紀委員長一家じゃない?」
「いや、でもあそこは名字がない」
「え?風紀委員長って名字じゃなかったんですか?」
「名字だったなかっけーな」
「風紀委員長龍神…」
「何で神なんでしょうね?"じ"のところ」
「かっこよくしたかったんだろ」
「なるほど」
「ちょっと!!私のこと無視しないでよ!!」
「柳川先生って何で辞めさせられたのですか?」
「ま、あれはどんまいけるけることしか言いようがないな」
「?」
「だから私のこと無視しないでよ!!!」
「あれ?何の話してましたっけ?」
「名前のことじゃね?」
「いや、もっと、俺が小さいときに人生賭けたこと発言した話じゃなかったですか?」
「あ、おまえが小学校のときうん〇としっ〇、同時に漏らした話か!!」
「変なデマ言わないで下さい」
「私のこと無視しないでよ!!」
「…あ、いたの?」
「いたわよ!!さっきまで会話してたでしょーが!!」
「あ、そうだったけ?」
「そうよ!!」
「気づきませんでしたの」
「ま、結婚とかどーでもいいからさ」
「いや、どーでもよくないから!!!」
「そーよ!!私と佐藤くんの愛の証を…」
「あんたは黙っとけ!!?」
佐藤が紀美子に怒鳴る
「キャッ!!未来の旦那様に…」
「だから黙っとけよ」
「結婚しちゃえば?」
紙田がニヤニヤした顔で言う。
「軽く言わないで下さい」
「そうよ!!絶対に結婚式には招待しますから」
「サンキュー」