成熟と化して

「あ、二ページ突入した」

「なぁ、佐藤」

「はい?」

「全人類でおまえの価値、何位ぐらいだと思う?」

「1位です」

サラリと言う佐藤。

「……」

「……」

「最下位は誰だと思う?」

「紙田先輩…ではないですね」

「なんだ今の間は…」

「紙田先輩は誰だと思いますか?」

「うーん…」

本気で考え始める紙田。腕組みをしながら、ずっとテーブルの上にあるオレンジ・ペコーを見つめている

「…芸人の〇〇だ」

「かなりリアルな答えですね」

「うん、鼻が嫌」

「へー」

「それと、あの全てを見透した目」

「それは考えすぎです」

「ハイなるバキュームになりそうだよ、将来」

「何だよそれ。てか歌いましょーよ」

「そーだな」

「ぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ」

「ああああああああああああああああ」


上は気にするな

「なーんか、この話、いまいち盛り上がらないな」

「盛り上げ部がだだ下がりってヤバくないですか?」

「マイムマイム踊るか?」

「断固拒否します」

「ひとひーらのかけーら」

「急に歌わないで下さい」

「.XXXX」

「日本語で言え、日本語で」

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