成熟と化して
次の日、黒光りの何かは部室にいなく、盛り上げ部に平穏が戻った。
「頭も洗ったし」
「良かったですね」
「Mr.佐藤、Thank you very マッチョ」
「最後、おかしくありません?」
「マッチョか?」
「…確信犯か」
「確信犯は、自分が正しいと思って行う犯罪のことだぞ。だからおまえの使い方は間違ってる」
「相変わらず、変な知識はあるんですねー」
「変は余計だ」
「"知識はあるんですね"も若干馬鹿にした言い方ですけどいいんですか?」
「…ダメ」
「急に死人みたいなしゃべり方にならないで下さい。頼みますから」
「しゃべり方なんて、小説なんだからわかるわけないでしょ?あんたばかぁ?」
「アスカかっ!!」
「時計と掛けまして、赤ちゃんの肌とときます」
「え…、そのこころは?」
「どちらも、針(張り)があります!!!」
「おお…」
「すごいだろ?」
「はいはい」
紙田は急にドアの方を向き
「はい、ここで依頼人Aが入ってくる」
すぐにノックが聞こえ、外から人がはいってきた
「いらんやりとりじゃね?」
と、佐藤は独り言のように呟いた。
「わ、私、1年A組。パリ子パラリといいます」
「変わった名前ですね」
「ついでにスリーサイズは?」
「先輩、変なこと聞かないで下さい」
「80、60、70です」
「いや、あんたも答えなくていいですから!!」
「いえ…嘘だから大丈夫です」
「ま、それはおいとき」
事の発端の紙田がパリ子パラリに聞く
「依頼というのは?」
「えっと…何を悩んでるのかが分からず、悩んでます」
「パリ子パラリさん…」
佐藤が無表情で言う
「いい頭の病院、紹介します」