成熟と化して

「遠慮しろ、パセリ!!それと佐藤としゃべり方が被ってるから、語尾にだぴょんをつけろ」

「…パラ子だぴょん」
「キモッ!!」

「佐藤、そんなことを言うな」

「いや、もともとあなたのせいでしょ」

「だぴょんもがんばってるんだ」

「いや、それ語尾!!名前間違えるな!!」

「喧嘩はやめてだぴょん」

「あなたノリがよすぎです」





結局、だぴょん…じゃなくて、パセリ…じゃなく、パラ子パラリは帰っていった。

頭の病院の紹介状を持って。




「なんか今日で人生の半分の力を使った気がします」

「じゃあ死ね」

「…ひどくね?そんなストレートに言わなくても」


何やかんやあり、佐藤は死んだ。

「勝手に殺すな!!命の尊さ学んでこい!!」

「うるさい、佐藤。いっぺんあの世逝って還ってこないで」

「それ遠回しに死ねって言ってますよね?」


「遠回しじゃない、ストレートだ」

< 149 / 202 >

この作品をシェア

pagetop