成熟と化して

「なぜ、こんな悪いことをした?」

警察はアホタに問うた

「カタカナヒョウキガイヤデイヤデシカタアリマセン」

と、アホタは素直に自供した


裁判にかかり、判決は

「アホタのカタカナ表記はやめ、ひらがな表記する」

という、判決だった。
アホタは喜んだ

-コレデカタカナノジュバクカラノガレラレル


次の日、本当にオールひらがなになっていた。


部室に行く。紙田と佐藤がいつものように、ソファに座っていた。


「おはようございます。かみたさん、さとうさん」

「「おはよう」」


意気揚々とソファに座るあほた。

「かみたさんはなにをしているのですか?」

「んー?いかがわしい、子どもが読んじゃいけないよ☆本を読んでる」

「そうですか。さとうさんは?」

「メールしてる」

「めーるですか」


あほたはあれ?と思った。

―すべてひらがな…


カタカナがどうしても出来ない。漢字も出ない。


あほたはぐれた。

―かんじでろ。

あほたは警察に捕まり、判決が

「漢字表記にする」

という判決だった。

あほたは喜んだ

―ひらがなじゅばくからのがれた


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