成熟と化して
〇
それから部室に無事帰れた三人は、ソファに静かに座った。
疲労困憊。
「ン…?」
アホタがポケットに何か入ってることに気づいた。
「カミタサン、サトウサン。コレ」
紙を二人に見せた。
「コレ、アノヤマンバモドキガイレタネ」
「どれどれ」
紙田がアホタの手から紙を取り、読み始めた。
紙には老婆の1日の記録が書かれていた
「……」
『朝、起きる
昼、寝る
夕方、起きる
夜、寝る』
という、素晴らしい物だった。
「全然素晴らしくねーよ!!」
紙田は紙を粉々に引きちぎった
「よーし、こうなったら明日また老婆のとこ行くぞ!!」
「イヤデス」
「右に同意です」
「I don't know. gejM!A axpD!」
「日本語で言ってください」
「souda. omaenobaka.」
「対抗してローマ字にしなくていいからね。アホタさん」
「そーいや、ローマ字の話書いたらどーなるんだろーな」
「やめて下さい。」
「ジカイ、ローマジノハナシネ。オタノシミニー!!」
-エンドウコバヤシ-