成熟と化して
※
木から降り、グランドを走っている。
校外に出るためだ
すると
ドガーーーーーン!!!
でっかいハンマーが、飛んできた
当たってはないが
「死ぬッ!!!」
だが一回だけだったので安心した―だが、
「うわっ!!!」
落とし穴にハマった
―何気に深い
脱出は困難にだった。
「誰かーいませんかー?」
さすがに授業中の為、誰もいない
―てか、こんなにすごい音立ててるのに、なんで先生は来ないんだ?
と、疑問に思いながら、穴から出ようとするが、なかなか出られない
いたずらに時間が過ぎていくだけ
しかし、佐藤が上野の前に現れることはなかった。
「…よかった」
安堵していると、12時を知らせるチャイムが鳴った
「お昼か…」
―まさか自分がこんな目に遭うとは…
少し憂いていると、
「上野くん…」
「!!!」
佐藤が上から見下ろしていた
「楽しめた?」
無表情のまま、囁くように言う佐藤に再び恐怖が湧いてきた。
―お母さん、お父さん。さようなら
死を覚悟したとき
「いや~お疲れ~カツカレー」
張りつめた空気にそぐわない、間抜けな言い方で、紙田が現れた
「楽しめた?一日たったけど」
「え…?」
上野は理解出来ないように、紙田たちを見つめた。