成熟と化して


「ていうか、真面目に聞け!!」


「いや、涙誘おうとみえみえの言葉を素直に受け入れたくありません」


「なら仕方ない」


「キミハスデニシンデイル」


「久々の登場だな!!アホタ」


「まぁ早く卒業して下さいね」


「…なんだその清々しい笑顔」


「クロワライトイウヤツカ?」


「吁」




次の日。翌日。朝日が昇る頃

紙田は平日だというのに、学校には行かず、真菜の墓参りに行った

「真菜?俺とうとう卒業することになったんだよ」


「……」


「お前、喜んでくれてるか?」


「………」


「そんだけ」


「……」


「またな」


「………」


紙田は、少し寂しそうな顔をしたあと、墓から離れて行った。


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