成熟と化して
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「あーあ、学校行くのめんどいな。休むか」
と、行ったときふとアホタと佐藤の顔が頭を過った。
「………」
少し考えたあと、やっぱり学校に行くことにした。
―クラスの皆とも会えるのも後わずかだし
「学校かー」
―初めて爆弾を爆破させたときは快感を覚えたな。
高校の理科の実験のとき、間違った調合をしたため、小さな爆発が起こった。
小さすぎたため、怪我人はいなかったが。
それから紙田は爆弾にハマった。
真下先輩に見せたとき、めちゃめちゃ誉めてくれたのを、覚えている。
それからというもの、爆弾を作り続け、何故かそれと同時にロボットも上手になり始めた。
最初に造ったロボットは、人型の、小さなものだった。
だんだん造っていくうちに、ますます魅力にハマり、とうとうアホタという外見は人間とさして変わらないものが出来た。
―自分でもすごいと思う。