成熟と化して

―やーっぱり俺は天才紙田様なんだな
―わーっはっはっはっ


「紙田、落ち着け」


「石垣」

石垣というのは紙田の友達である。
最終回にて初登場とは、こいつも中々の曲者である。


「石垣、めっちゃ誉められてるぞ!!」

「貶された気分だし!!」


「そういや石垣は、進路どうするの?」


「進学」


「そっか。お前、あれだもんな」

「あれって何だよ」


「アフリカに行って象に蹴られたもんな。そのトラウマで…」


「いや、象に蹴られたら普通死ぬから!!つか、勝手に俺を可哀想な人にするな!!」


「顔でもう可哀想な人だけどな」


「…殺す」


「その心は?」


「なぞかけ!!なぞかけになってるよ!!!」


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