成熟と化して
※
次の朝
部室に来てみた紙田は驚愕した。
「おまえ…」
佐藤を哀れんだ目で見た
思わず、持っていたカバンを落としそうになった
「おまえ…とうとう…」
紙田の言葉が詰まる。なかなか言いづらかった
「……壊れたか」
そこには、マジックペンで床に思いっきり、『誰か。寝かせろ。ヘルプミー。ヘ〇〇ミー。』と書いてあった。
「ああ、俺のキャラが転移したのか…悪いことしたな」
と棒読みで言う紙田。
「…おはようございます」
目の下に濃い隈があり、とても疲れた状態だということが、分かる
「お疲れ。今日から俺もやるわ」
「…ありがとうございます」
「……子育てって、大変なんだな」
と紙田が言ってすぐに、赤ちゃんが泣き始めた