成熟と化して
しかし、紙田は臆することもなく

「去年はあんたらが卑怯な手つかったじゃん。」

「うっ…」

クッキング部は少し動揺したが、また強気になり

「それの復讐なんでしょ?私たちがあんたらのすぐ後だとわかって、あんな下品なのにしたんでしょ!!?
じゃなかったら、私たちの作ったウェディングケーキが負けるはずないじゃん!!」

「大正解!!」

紙田は相変わらず、ニヤニヤしたまま答える

「でもさー、あそこまで派手なウェディングケーキ作って、勝ち残れないって…よっぽど印象に残らなかったんだね」

「んだと…」

男みたいな口調で、クッキング部部員の一人が怒鳴る

「あんたらの後だったから、みんなケーキみてくれなかっただけよ!!!
あんなのみたあと、食べ物なんか見れるわけないでしょ」

「俺は平気だけど、な?佐藤」

「はい。平気です」

「それはあんたらだけでしょ」

「あの、ちょっといいですか?」

なんとなく、気になる部分があったので、話に入る佐藤


「食べ物みれるわけないって…俺たちの撒いた、飴は普通にみんな見てましたよ?
つまり、あなたの言い分は間違ってます。以上」

「そりゃそーだ」

隣では、紙田がケタケタと笑っている

クッキング部の部員は、

「その飴なんか、賄賂みたいなものじゃない!」

「でも、それで俺たちに投票するかどうかは、観客次第ですしね。それに飴一つ貰ったぐらいで…ねえ?」

その先は言わんでもわかるだろ、といった顔をした。

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