成熟と化して

「先輩ー」

一応紙田を捜している(見つける気はないが)佐藤は、自分が満喫して出たゴミでいっぱいになった袋を持ちながら、廊下を歩いていた。

「いないね、なら次はカフェに行こう」

そう言って、パンフレットを見ながら、カフェに行き始める佐藤。

ビューーーーーーーーン

「……?」

佐藤の隣を何かが猛スピードで駆け抜けた気がした。
しかし、辺りを見渡すも、それらしき人物、物もなかった。

「…ま、いいか」

そしてまたパンフレットを見ながら、カフェに行き始めた




―ん…ここはどこ?、私は誰?


風紀委員長は頭を抑えながら起きた。

「…あ、保健室か」

どうやら風紀委員長は紙田たちにやられたあと、保健室に寝かされたらしい

風紀委員長にとっては、誰にやられた―いや、どうして自分がここに寝ているのかさえ記憶になかった

急に頭に衝撃がはいり、いつの間にか保健室にいた、と感じだ


「はっ!!紙田」

何か自分の使命を思い出した顔つきになり、ベッドから起き上がろうとした

―それは、痛みに制された

「あ、頭痛い。寝よ」

そう言って、寝始める

どうやら、紙田捜しも飽きたらしい
風紀委員長は風紀委員の仕事がサボれることを心の中で、泣いて喜びながら、暫くして寝息をたてはじめた


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