成熟と化して
「先輩ー」
一応紙田を捜している(見つける気はないが)佐藤は、自分が満喫して出たゴミでいっぱいになった袋を持ちながら、廊下を歩いていた。
「いないね、なら次はカフェに行こう」
そう言って、パンフレットを見ながら、カフェに行き始める佐藤。
ビューーーーーーーーン
「……?」
佐藤の隣を何かが猛スピードで駆け抜けた気がした。
しかし、辺りを見渡すも、それらしき人物、物もなかった。
「…ま、いいか」
そしてまたパンフレットを見ながら、カフェに行き始めた
※
―ん…ここはどこ?、私は誰?
風紀委員長は頭を抑えながら起きた。
「…あ、保健室か」
どうやら風紀委員長は紙田たちにやられたあと、保健室に寝かされたらしい
風紀委員長にとっては、誰にやられた―いや、どうして自分がここに寝ているのかさえ記憶になかった
急に頭に衝撃がはいり、いつの間にか保健室にいた、と感じだ
「はっ!!紙田」
何か自分の使命を思い出した顔つきになり、ベッドから起き上がろうとした
―それは、痛みに制された
「あ、頭痛い。寝よ」
そう言って、寝始める
どうやら、紙田捜しも飽きたらしい
風紀委員長は風紀委員の仕事がサボれることを心の中で、泣いて喜びながら、暫くして寝息をたてはじめた