成熟と化して
「さあ、犯人撲滅逮捕と行きますか!!」
そう言って、ポケットから小さい何かを出した。
「よっ」
紙田は人気ない駐輪場の方へと行くと、男と向かい合うような形になり、立ち止まる。
男も、紙田を警戒しながら、立ち止まった。
紙田は男に「ちょっと待ってね」と言い、先ほど出した何かに、何かし始める。
―何をする気だ
言われた通りちゃんと待ちながら、紙田の行動を警戒している。
「よし、終了」
紙田は一瞬飛び上がりながら、男の顔を見て、
「じゃあ、行くよ。犯人さん」
持っていた何かを男に投げつけた。
何かは、早いスピードで男の方に投げられ、そのまま顔に当たり、何かの中から粉みたいなのが出てきた
「うわぁ!!!くせっ!!」
顔を払うような身動きをしながらジタバタする男に、ニヤニヤ笑いながら紙田は言った
「臭いだろ?」
問いかけたが、男は応えられる状態ではなかった。
紙田は構わず話を続ける
「その粉、うん〇型ロボット作ったときに余ったうん〇の臭いの香水を、何やかんやして作った粉なんだ」
「……くっそー」
やっと臭いに少し慣れた男は、ポッケの中からナイフを取り出した
「なめやがって!!刺すぞ」
「ははは」
紙田はナイフに怖じ気づくこともなく、
「それよく弱い奴が発する言葉だよな」
挑発だととれる紙田の言葉だったが、男は見事にかかった。
ナイフを紙田の腹に刺そうとした。
紙田は逃げない。
ナイフを刺さる寸前、紙田は男の後ろの方を指差し
「う、し、ろ」