成熟と化して



「へー、であんなことを」

「そうだよ」

紙田と佐藤がいつもの様に部室にあるソファに座っていた。

「大変でしたねー」

「こういうの、偽善活動って言うんだよな?」

「…それでいいです」

この言葉を最後に、お互いは好きなことをし始め、無言になる。




今ここでこの話が終わったら、きっと後味が悪くなるだろう。

だから少し解説を。


そもそも、何故、警察官がいたのか。

それは男が、たくさんの学校の文化祭を荒らしていた。
もう男の顔は割り出されており、それで矢渕は今日文化祭が行われる、この学校で男を待っていたのだ。

しかし、この人盛りだ。わかんないや。

だから矢渕は男のある特徴を使うことに

それは"人の話を聞かない"。
いわゆる男はノットスピークアローだった。

だから、いろいろ放送を流した。

佐藤が流した放送は偶然だったが、まあ、いいかという具合に、上手いこと利用した。


その結果、見事勝ちました、ということ。

はい、適当解説終了。


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