年上彼女
改札を抜け、一真の元へ
小走りで駆けてく…
昨日、買ったばかりのサンダルに
慣れないせいか、
あと、
一歩、二歩のところで
よろけてしまった…
「おっとっ…」
そんな私の身体を
一真が、受け止めてくれた…
「なーにやってんの?」
抱きとめられた私の頭上から、
一真の声が聞こえ
優しい笑顔が向けられた
一真の筋肉質な腕に支えられ
私は体勢を整えた
「ごめっ、
あ、腕、大丈夫?」
この間、怪我をした左腕は、
まだ、包帯を巻いていて…
「あぁ、捻挫くらい
へーきへーき」
そう言うと、
右手で私の左手を取り、
歩き出した