年上彼女
あの日、
彼女と約束をしてた水曜日
先に病院のロビーにいた一真
約束の時間になっても
全く現れない彼女…
1時間経っても2時間経っても…
とうとう昼の12時を過ぎた…
五十嵐先生や松本先生も
心配でロビーに
度々来てた
そして…
人気が少なくなった
ロビーの待合の椅子に座っていた
一真の元に
一人の女性が駆けて来た
「あの…」
呼ばれて顔を上げれば…
見たことがある女性…
「あ…
もしかして…
はるかの…?」
立ち上がり彼女の顔をじっと見れば、
「市居一真くんよね?」
「はい…」
「私、はるかと同じ会社の石原琴音、
あの…はるかから、コレ…預かったの…」
石原さんが差し出したのは
薄いグリーンの封筒…