年上彼女
翔平と、その手紙を
悪いと思いつつ読んだ
《 一真へ
この手紙を読んで
あなたは、怒るでしょうね…
私は、今日あなたの待ってる
病院へ行けなかった
これ以上、一真に負担を
かけたくなかったの
きっと、
治療は、想像以上に
大変で、一真にも
ツライ日々、
ツライ思いをさせてしまう
そして、
ツライ言葉を吐いてしまうと思う
まだ、高校生の一真に
私のコトで時間を使ってほしくないの
一真には、
未来が待ってる…
その未来を大切にしてほしいから…
一真に、いっぱい愛されたコト、
決して忘れないから…
あの時の
一真のぬくもりも
一真の指先も、唇も、甘い囁きも…
私だけのもの
私の胸の奥に刻みつけたからね…
私は、幸せだから…
一真も
幸せになってね… 》