年上彼女
今にも雪が降って来そうな外を
しばらく
ぼーっとレジから眺めてると…
何やら、
外から急いで駆けてくる人物…
自動ドアが開き、
息を切らして中に入る
「お、お兄ちゃん!!!」
「なんだ? 茉由子、血相変えて…」
はぁはぁと息を切らし
一旦深呼吸して
話出す
「レオが…レオが居なくなったの!!
また、裏のおじいちゃんのとこにでも
遊びに行ったのかと思って
おじいちゃんのとこ行ってみたけど
いないのっ!
お母さんも探してるけど
全然見つからなくて…」
一気に喋り、
また、深呼吸を繰り返す
「わかった…
茉由子、お前、翔平とココ頼む、
俺、チャリで探すからっ
翔平、店長に話しておいてくれー」
「お、おう…」
店の裏に置いた自転車に飛び乗り
レオが行きそうな所を
探しに行った
ったくっ
レオのヤツ、
どーしたってんだー?
こんなコト
今までなかったのに…