年上彼女

俺の姿を見たその人影は
ブランコから立ち上がった


そして、
同時に、その人影の膝の上から
飛び降り、
こちらに向かってくる
茶色い物体…


その物体に目を凝らせば…


「レオーーーッ」


速いスピードで俺の元へ駆け寄り
ジャンプして
俺の腕の中にキャッチされる


「レオっ、
勝手に出掛けるなっ
みんな心配したんだぞっ!」

レオの頭を撫てやる…


そして…

俺は、ブランコの前に立ちつくす人物の元へ
ゆっくりと近づいた


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