年上彼女

「一真は、朝練ないの〜?」


「あ?
あるけど…俺、練習キライだから」


「ハァー…また、サボるワケぇ?」


ダイニングテーブルで、
朝ご飯を口に運んでる俺に
今、話しかけたヒト?

あぁ、
俺の母さん、市居実

ミノルじゃないよ、ミノリ…


父さんと結婚して、
俺が産まれるまで、
地元のラジオ局で、
DJをしてた

結構、人気あったらしい

もう今は、
表には出ないで
現役の人たちのサポートに
まわってる


「実ー、ネクタイどっちがイイかなー?」


リビングの入り口で
ネクタイを2本持ち、
母さんを呼ぶ


ったく、まただよっ


え?
この朝っぱらから
甘い声出すヒトは誰かって?


このヒト、
俺の父さん、市居珠樹
母さんより、8つも下…


もう、
母さんにベタ惚れだよ、


年考えろよな、ってカンジ…












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