年上彼女
「なぁ、一真ぁ、
俺も、一真のバイトしてるコンビニで、
バイトさせてくれるように、
店長に頼んでくれよぉ~」
「はぁっ?
そんなん、履歴書持って、自分で行けよっ!
俺だって、ちゃんと面接受けたんだからさー」
翔平は、
何でも、ヒトを頼りやがる
でも、なんだろな、
憎めないのが、翔平のいいとこ、なのか…な
いや、あんまり煽てるとつけあがるから
やめとこう…
「えー、頼むよう、一真ぁ…」
コイツ、
やっぱり、ムカつく…
こんな猫なで声に
2、3年の女どもが
騙されてんだから、笑っちまうぜ
「ヤだねっ、自分で面接行けっ!」
そう言うと、
ガシッと、俺の急所でもある
脇腹を掴んできた
「う、うわぁっー」
ちょうど、校門に差し掛かった所に
米哲(ヨネテツ)、
さっき、説明した
父さんの同級生、米田哲弥おじさんの
所へ、自転車ごと突っ込んだ
「うわっ
何やってんだぁ!お前らぁ!」
さすが、体育教師、
反射神経はいいみたいだ
しっかり、俺たちを避けた