年上彼女

教室に入ると、
すでにほとんどみんな来ていて…

半分以上のヤツは、
自分の机に向かって、
勉強してる

はぁ…

ヤだな、このクラス…


「「一真ぁ」」


窓際の自分の席に座って
机に足をかけてた俺に
教室の後ろの入り口から俺を呼ぶ声

ツカツカと
入ってきたのは、

幼なじみの
斎藤朱里(サイトウ アカリ)と

中学の同級生
田中啓太(タナカ ケイタ)

この2人、すげぇ仲いいのに、
なんでか、
付き合わねぇ

不思議だ…


「一真、今日帰り、カラオケ寄ってかね?」


「あー、ワリぃ、
今日、バイトなんだわ、
金曜だし、
お客、結構くるから
店長に
休んだらクビって
いわれてんだわ…

また、今度、誘ってくれよ…」


「えー、そうなのー?
せっかく、新曲入ったって
聞いたから、
一緒に行こうと思ってたのにー」


「ワリぃ、
また、今度な」


両手を合わせ、
2人に謝った


「ねぇ、一真、
アンタ、思いきり
このクラスで浮いてるわよねー」


朱里が、小声で俺に言う


「あぁ、何で俺が
このクラスんなったのか、
わかんね…」

ホントにそうなんだ

このクラスには、
考査で
学年トップ10に入るヤツが、
5~6人はいる

T大、K大狙うヤツらも
何人かいるし

正直、居心地悪い…

3人で、
声のトーンを落として
話してると、
チャイムが鳴り

2人は、教室をでていった





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