年上彼女
昼休み、
職員室の米哲のとこへ行くと
すでに、翔平が来てて、
「おー、市居、来たかぁ
じゃあ、2人とも
こっち来ーい」
職員室の隣の、
先生たちが、
プリント等を印刷する
コピー機のある印刷室に
連れていかれた
俺たちに背中を向けてた
米哲が
クルリとこちらに向き、
「一真に翔平!
お前ら、最近、態度悪すぎだぞ!
夏休み前で
気が緩んでのか?
一真は、三年だぞっ
進路のコトとか、
どーすんだ?
お前くらいだろ?
調査表、出してないの
それに、
翔平、
お前、
女のケツばっか追っかけんな!
泣かされた2,3年の女子が
生活指導の俺に文句いってきたぞっ
全く!
何で俺が、お前の尻ぬぐい
しないといけねぇんだよー
珠樹や隼人に
頼まれてんだから、
ちょっとは、マジメんなれよ」
「しょーがねーじゃん、
ガッコー、面白くねぇんだもん
俺、進学すんのヤメよっかなー」
これは、本心…
イイ大学へ行っても
就職浪人のヤツらが、
何万といる…
そんなんより、
バイトして、金貯めて、
好きなコトした方が
幸せのよーな気がする
「俺も、一真にさーんせい」
翔平が、
片手を上げる
「ったく!
お前ら、勝手ばっか言ってー」
米哲が、
アタマを抱える
「おじさん、俺、次の時間
理科室の当番だから、
行っていい?」
翔平が、ナイスなタイミングで
言ってくれたから、
おじさんの小言から
抜け出せれた
「じゃーな、翔平」
印刷室の前で、別れ
それぞれの教室に戻った