妄想ハニー
さすがあたしの親友。
瞬時にあたしの話が長くなると理解した果歩は、“しまった”と言った感じに眉間にシワを寄せた。
…まぁ、それは聞いてしまった果歩が悪い。
『あのねー、先輩と驚くぐらい進展がないのー。』
そう言って、果歩に泣きつくあたし。
果歩はウザイと言わんばかり、あたしから体を背ける。
…だってさ。
付き合い始めて、もう1ヶ月。
そろそろ何かあってもいい時なのに、デートでさえない。
メールだって先輩からは来ないし…。
あたしと雄大くんのような甘いライフはどこに行ったのか。