妄想ハニー
一体、いつになるんだろう。
デートして、手をつないで。
ハグをして、チューをして。
…妄想通り、になるのは。
『……。』
再びお弁当を食べ始めた先輩を、無言で見つめる。
あたしの手作り弁当は結構先輩のツボらしく、先輩は毎日米粒1つ残さず完食してくれていた。
…結局、中庭でのランチタイムだってそう。
お弁当があるから先輩は来てくれてるようなもので。
いつ終わるかわかんない、とても不確かなものなんだ。