妄想ハニー
Honey★05
『うわー。』
思わず、目の前にいる果歩について、微妙な声を上げてしまう。
今は、あのWデートの待ち合わせ5分前。
男の子たちは、まだ来ていない。
多分…、“予想外” って、こういう時に使うんだと思う。
『…服、気合い入ってるね。』
呆然としたようなあたしの声に、果歩は髪を耳にかけながら、照れ笑いを見せる。
あたしは、どう反応すればいいのかわからなかった。