妄想ハニー


…もう、やだ。


ふと感じる。



きっと、

雄大くんのように優しい人だったら、
雄大くんのように気遣いができる人だったら、


こんな想い、しなくて済んだのに。



…なんで、あたしの隣にいるのは、先輩なんだろう。



虚しさは胸に集い、あたしはがむしゃらにサンドイッチに食いついたのだった。





――――――――――…
―――――――――…
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『……。』



たった3日ほど前なのに、数年前に感じるその出来事は、思い出すたび胸を痛める。



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