妄想ハニー
…一瞬。
本当に一瞬だけ。
先輩の箸が、止まった気がした。
…ちょっとは、気にしてくれてる??
「…豊って…。
昨日のアイツ??」
『そ、そう!
だから別れて!』
一瞬動揺したかと見えたのは、どうやらあたしの間違いみたいで。
先輩はクールに、最低限の言葉で聞き返す。
いつもはテンション高くて気づかなかったけど…
先輩は、いつもこんな反応してたのかな??
「…ふーん。」
しかも、返ってきたのはこの一言。
さすがに、落ち込んでくる。
ふーん、って何さ。
ふーん、って。