妄想ハニー
「…やだ。」
『えっ…??』
「俺は、認めないから。」
それはあまりにも衝撃的で。
思わず、声が裏がえってしまう。
だって今、「嫌」って言った…??
「つうか、何が不満なわけ??」
先輩がカツン、と箸を置く。
妙に響いた音に反応して上を見上げたら、先輩が今までにないぐらい真っ直ぐ。
あたしだけを瞳に映している。
なに、この状況…。
『不満っていうか…。』
もう、しどろもどろ。
こんな先輩の真剣な目、知らない…。